invisible War 2015 2 22

書名 情報立国・日本の戦争
著者 山崎 文明  角川新書

 確かに、アメリカは、
通常兵器においても、核兵器においても、
世界最強の国家です。
 しかし、サイバー戦争を仕掛けられたら、
アメリカは、世界最強の国家とは言えません。
意外に、もろいものがあります。
 だから、そういうアメリカに安全保障を依存している日本も、
脆弱な国家と言えるでしょう。
 さて、この本の目次を見ると、
なかなか刺激的なタイトルが並んでいます。
「ハッカーに狙われたトヨタのプリウス」
「二年に一度、韓国はサイバー攻撃に襲われている」
「サイバー演習の本当の標的は日本?」
「些細なミスが国家を滅ぼす」
「コピー複合機で機密情報が漏れている」
「複合機は身近な超ハイテクマシンだった」
「サイバー・ジハードでNY株を暴落させたシリア電子軍」
 さて、日本の国会中継を見ていると、
本当に「時代遅れ」ですね。
 彼ら(国会議員)は、
いまだに「昭和の時代」を生きているから仕方ないですね。
 彼らの思考も発想も、「昭和」の色彩が濃い。
もはや、時代から、30年近く、取り残されています。
 年を取ると、時代に追いついていくのが辛くなるので、
国会は、20代や30代の国会議員を増やしていく方がよいでしょう。
 さて、少し気になることがあります。
電子メールで、送信すると、各国の情報機関に読み取られる可能性があります。
そういう危険があるならば、そもそも送信しなければよい。
 この本には、「メールの下書きを利用して警察を欺く」で、
最近は、ウェブメールが増えているという。
 送信者は、ウェブメールでメッセージを入力した後で、
そのメールを送信しないで、「下書き」として保存しておく。
 次に、受信者は、送信者と同じメールアドレスで、
ウェブメールのサイトにログインして、
下書きに保存されているメッセージを読む。
こうすれば、メールを送信しなくても、メッセージを確認できる。
 この手法は、一つのメールアドレスとパスワードを共有すれば、
誰でもできる簡単な方法だが、
メールの送受信がないので、「傍受」される恐れがない。
(引用、以上)
 「ドッグイヤーの時代」
 私は、何度か書いていますが、
犬が1年で7歳も年を取るように、
IT業界も、1年で7年分も進化します。
 つまり、驚異的な進化をするIT業界にとって、
1年は7年分に相当します。
 テロリストの世界も、「ドッグイヤーの時代」を迎えています。
IT技術を使って、テロリストも1年で7年分も進化しています。
 にもかかわらず、日本の国会の論戦は、
「昭和」の色彩が、かなり濃い。
日本の国会は、「歴史遺産」なのか。
 もう、戦争は始まっているかもしれません。
第三次世界大戦は、サイバー戦争だった。
後世の歴史家は、そう書くかもしれません。










































































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